インクルーシブ・アートについて
正式な美術教育は受けていないけれど、
ただ「好き!」という想いだけで絵を描く人たちがいます。
なかでも近年は、
特にハンディをお持ちの方などによる傑出した作品が、
「アール・ブリュット」や「アウトサイダーアート」などの名で
紹介されることも増えているようです。
かおのかみさま
拓海
八十九手観世音菩薩
末永征士
一方ここでは、
もう少し概念を広げた上で、
「インクルーシブ・アート」と呼ぶことにします。
インクルーシブとはもともと、
「包括的な」や「全てを包み込む」の意をもつ英語です。
くわえて、時代による変遷や
シーン(教育、ビジネス等)による違いがあるようですが、
現代では、
「障がい者・健常者などの垣根をこえて、
さまざまな立場や環境の人たちが
それぞれの個性・能力を発揮することにより、
達成感や幸せを感じながら共生している状態」
を示すというのが、
考え方の一つとしてあります。
左上:虹の馬/拓海
左下:不動明王/末永征士
右上:女とストロー/舟橋清
右下:剱岳(大汝山より遥拝)/稲泉治
その考え方に基づき、
ハンディキャップの有る無しにかかわらず、
年齢や国籍などにもとらわれることなく、
そうした方々の生み出した素晴らしい作品を、
当ショップでは
「インクルーシブ・アート」のカテゴリーで
取り上げていきます。
ワオ!フルが目指す「共に支援し合う関係」
ワオ!フルでは、
インクルーシブ・アート作品の
アートプロダクト(二次利用製品)などを販売し、
売上げの一部を還元することで、
障がい者アート作家さんを支援させてもらうことに
重点を置いています。
ただこれは、一方的な支援ではありません。
この事業を継続することができるということは、
私たちスタッフが
「作家さんたちから支援していただいている」
ということでもあります
このように、互いに支え合う関係を深めながら、
共に生きる社会の新しい姿を追及していきたいと、
ワオ!フルでは考えています。
アーティスト拓海の制作のようす
(アートNPO 工房ココペリ〈富山県高岡市〉でのワークショップ)